接骨院・整骨院開業の将来性

整骨院の状況

柔道整復所、はりきゅう所、あん摩マッサージ指圧所、等の事業所数は全国で14万程度と言われており年々増加しています。

その理由は、サラリーマンを脱サラして独立し易い業種として人気があったためです。

倒産するマッサージ業や接骨院が増加

一方で、東京商工リサーチの調査によると、整骨院の事業所数はコンビニよりも圧倒的に多く、競争激化により倒産件数が増加していると記載されています。

2018年「マッサージ業、接骨院等」の倒産状況は過去10年で最多93件に急増、5年連続で前年を上回る
街中でよく目にする「指圧、マッサージ」や「接骨院、整体」の看板。業界の生き残り競争は熾烈で2018年の「マッサージ業、接骨院等」の倒産は93件に達し、過去10年で最多を記録した。  倒産した「マッサージ業、接骨院等」の半数は個人企業で、従業員5人未満が全体の9割を占め、小・零細規模が多いのが特徴。さらに、業者間の過当競争から不正広告の横行、不正請求の増加も目立っている。

東京商工リサーチ 調査データ

保険請求の厳格化

整骨院等、国家資格に基づき営業している店舗は保険を利用した施術が出来ますが、この保険請求に対する審査が年々厳しくなってきています。
理由は、健康保険の利用金額が増加し削減する国の方針なのでしょう。

開業までのハードルが高まった

柔道整復師の場合、2018年から開業するためには、実務経験と研修受講が必要となりました。これらの枠が限られているため、なかなか経験を積むことが出来ないようです。

新しいタイプの整骨院を目指す

整骨院等は保険が使えるという大きなメリットがあります。但し民間のマッサージチェーン等に比べて以下のマイナスイメージをよく耳にします。

  • 店のイメージが暗い
  • 料金などが分かり難い

これらをを払拭し、明るく入り易い店舗づくりをしていく必要があります。
IT等をフル活用し、集客や接客に活用していく事も重要です。

WEB集客の限界

2018年の後半頃から医療関係の情報を発信するWEBサイトが狙われ、ランキングを大きく落としています。
これは、Googleのアルゴリズムでそのような内容が記載されたWEBサイトを自動的に洗い出してから重点チェックをする仕組みになっているようです。

リスティング広告を検討

上記の理由でSEOはリスクを伴うため、リスティング広告で露出度を上げる方法があります。

参考記事

「売れる仕組み構築」リスティング広告の基本
リスティング広告のマッチタイプについて

法律による規制

整骨院で出来る行為が医師法等の法律によって制約を受ける事があるため、新しい取組みはこれらを踏まえて実施する必要があります。