中小企業診断士での独立を考える

独立診断士、企業内診断士の状況

独立診断士と企業内診断士の割合ですが、10年ぐらい前は中小企業診断士は企業内診断士が多い資格といわれていましたが、2016年の統計情報では以下の様になっています。

問2.あなたの職業は。
「プロコン診断士」が47.0%、「企業内診断士」が47.4%となってほぼ拮抗している。

JーNET21「データでみる中小企業診断士2016」

診断士の仕事のタイプと特徴

中小企業診断士で独立する場合、2パターンの仕事があります。それは、「公的な仕事」と「民間の仕事」です。

そしてそれぞれの主な特徴は以下の通りです。診断士も「先生」と呼ばれることがある職業ですが個人事業主なので生活を安定させるために仕事のポートフォリオを考えていく必要があるのです。

  • 公的な仕事 → 比較的幅広い知見が必要(単価は安いが安定)
  • 民間の仕事 → 専門性の高い知見が必要(単価は高いが不安定)

活躍できる公的機関を知る

中小企業診断士が仕事をする場合、様々な公的機関があります。これらの機関は、「能力面」だけではなく「人間性」も評価して採用する傾向があります。

都内であれば主に以下の機関で多くの診断士が仕事をしています。

  • 東京都よろず支援拠点
  • 東京商工会議所
  • 東京都中小企業振興公社
  • 東京都中小企業団体中央会
  • 東京都商工会連合会

業種専門性と業務専門性

民間の仕事を獲得していく為には専門性が重要ですが、専門性にも2タイプあります。

  • 飲食店、美容室、等の業種専門性
  • ITやマーケティングなどの業務専門性

業種の専門性があればかなり深いコンサルティングが期待できますが、ターゲットとなる顧客が少ないといったリスクがあります。
業務の専門性はターゲットとなる顧客は多いですが、コンサルティングに深みが足りず単価が下がるリスクがあります。