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美容室の店舗数が増え競争が激化
厚生労働省の調査データによると、美容室の店舗数は今や25万社近くあり、年々増え続けています。一方で理容室は減少傾向にあり、その差がはっきりとしています。
これは理容室という従来の業態から美容室に移っている側面もありますが、美容室の競争も激化しているのは間違いありません。
「理容所」は120,965 施設で、前年度に比べ1,574 施設(1.3%)減少し、「美容所」は247,578施設で、4,218 施設(1.7%)増加している。
美容室経営の基本
美容師が独立し店舗の経営を安定させるためには、いくつかのポイントがあります。
経営の4要素
美容室はサービス業であるため、顧客に接するスタッフのサービス品質が最も重要です。しかし、美容師の技能ばかりに着目してしまうと経営のバランスが悪くなるようです。
経営とは、人、物(サービス)、金、情報、を上手くコントロールしていく必要があります。勤務経験しかない美容師が独立した場合、サービス提供にだけに着目してしまい、美容室の経営が上手くいかないケースがあります。
スタッフの管理、収支の管理、顧客や競合店の情報の収集、等を実施していく事が重要です。
3つのマーケティングを考える
サービス業のマーケティングには、3つあります。美容室の経営としてはこの3つのマーケティングをバランスよく実施していく必要があります。
- エクスターナルマーケティング
- インターナルマーケティング
- インタラクティブマーケティング
エクスターナルマーケティングはお店と顧客との間のマーケティングです。顧客に対してチラシやWEBサイト等でPRをしたり、アンケートをとったり、特典を付与したり、と一般的なマーケティング活動になります。
インターナルマーケティングとは、お店とスタッフ間のマーケティングです。
スタッフに対して満足度調査をしたり、勉強会をしたり、懇親会をしたり、といった事を計画的に実施します。
インタラクティブマーケティングとは、スタッフと顧客との間のマーケティングです。 従業員満足度等が低下すると影響が出る部分です。
インターナル、エクスターナルの影響がインタラクティブにどのように影響するかをウォッチする事が重要です。
よくある美容室経営に失敗するケース
美容室の経営の失敗で多いのが、やはり集客できない、資金が無くなった、人の管理が出来ない、というものです。
集客に失敗するケース
美容室は何といっても顧客数が重要で、結果的に固定客を増やせるかで勝負が決まります。
ある美容師が独立し集客に苦戦していましたが、新規客を増やすべきか、固定客をを増やすべきかを冷静に判断する必要がありました。
新規客であれば、ホットペーパービューティー等の媒体や、自社ホームページ、チラシ、等を活用し新規客へのアプローチ方法を常にウォッチし改善していかなければいけません。
固定客であれば、LINEやLINE公式アカウント(旧LINE@)、ポイントカード、メルマガ等を活用し、リピート率を増やしていく必要があります。
ある美容師は独立前に自分を指名してくれるファン200人とLINEで友達になっていました。この方の独立は圧倒的に有利です。
200人のうち毎月50%が来店すれば店舗は維持できます。
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資金繰りに失敗するケース
店舗にお金を掛けすぎ、スタッフへの処遇が不十分になってしまい辞められてしまうケースがあります。 偏った 費用の拠出は避けバランスを考え行く必要があります。
必要以上に豪華な内装や設備にしたり、高級すぎる道具を使うと資金が偏りがちになります。
人の管理に失敗するケース
美容室の経営で最も難しいのが人の管理と言われています。元々、独立志向が高いのが美容師であるため、「よい労働環境」や「働きがい」を与え続ける事が出来るかが重要になります。
サービス品質を高める視点と、運営を効率化する視点を同時に持ち、経営者が店舗全体を俯瞰して改善していく必要があります。
美容師の独立資金はどのくらい必要?
美容師の独立資金について「美容師の独立資金どのくらい?」