QR決済の導入ポイント

この記事の目次はこちら

店舗のキャッシュレス対応の状況

店舗のキャッシュレス化を進める動機は様々なものがあります。現在のところ主に以下のような理由が多いようです。

  • レジの効率化
  • 外国人観光客への対応
  • 購入データをマーケティングに活用

キャシュレス化は、中国では60%、アメリカ46%となっており日本は20%です。日本ではまだ比率が低く国が主導しおし進めている状況であります。
この様なキャッシュレス化の流れは店舗サイドとしてもチャンスと考えられるため、対応していく必要があります。

キャッシュレス決済のデメリット

メリットが多いキャッシュレス決済ですが、以下のようなデメリットもあります。

  • 決済手数料を決済会社にとられる
  • 手元のキャッシュ(現金)が減少する

QR決済の状況

QR決済は様々なものが出ていますが、どのような違いがあるのか分かり難い部分もありますね。
顧客の利便性だけを考えるのであれば QR決済よりも EdyやSUICAといった電子マネーの方が正直使いやすいため、QR決済ならではの特徴を理解しておくことが今後の戦略として有効です。

日本でQR決済が遅れている理由

QR決済がかなり進んでいる中国では以下の事情がありQR決済「WeChat」が爆発的に広がりました。

  • 中国では偽札が多い
  • 春節などに個人間でお年玉を送る習慣がある

日本では、 現金の信用度が高いという事情から

現金→キャッシュレス
ではなく、
現金+キャッシュレス

という流れになっていたという状況かと思います。その為、日本の店舗ではクレジットカードや電子マネーでのキャッシュレス決済が進みました。
これらのキャッシュレス決済は高額の端末導入費用が掛かります。
この様な理由から日本ではキャッシュレス化が遅れているといえます。

主流のQR決済について

QR決済では、楽天ペイ、LINE Pay、PayPay、Origami Pay、が有名です。これらの違いを踏まえて導入・運用していく事が有効です。
基本的には利用者はアプリをダウンロードしてスマホで利用しお金を支払い、店舗はタブレット、紙のQRコード、ハンディスキャナー等を利用しお金を受取る点は変わりませんが、決済業者ごとに特徴があります。

主要QR決済サービス 概要
PayPay ソフトバンクとYahooの合同会社である、PayPay株式会社がサービス提供している。
大手であるため、資本力に物を言わせてマス広告や独自割引クーポンで認知度を高めている。
PayPayのコードでAlipayも利用する事が可能。
LINE Pay LINE株式会社がサービス提供している。
SNSで圧倒的なユーザー数を誇るためLINEユーザーの取込みが可能である。
楽天ペイ ECモール大手楽天のグループである楽天ペイメント株式会社がサービス提供している。 楽天ポイントと相乗効果によりユーザーの囲込み戦略を実施している。
Origami Pay 株式会社Origamiががサービス提供している。
QR決済ではパイオニア的な存在。信金中央金庫と提携する等、地域ネットワークによる浸透戦略をとっている。 リピーター増加に向けたクーポンを送信出来るなどマーケティング機能が充実。オプションでAlipayも利用する事が可能。

現在は国の補助金「キャッシュレス・消費者還元事業」で現状は以下のメリットが得られます。

  • 決済端末の導入
  • 決済手数料が3.25%以下
  • 2019年10月から9か月間の5%キャッシュバック